【2025年版】高卒採用とは?大卒採用との違いと成功のポイント
「高校生の応募が全く来ない」「求人を出しても反応がない」そんな悩みを抱えていませんか?
実際に、2025年3月卒の高卒求人倍率は4.10倍と過去最高を記録しており、大卒の1.75倍を大きく上回っています。多くの中小企業が激しい採用競争に苦しんでいます。
しかし、高卒採用の仕組みと成功のポイントを理解することで、採用ゼロから脱却できます。
この記事では、高卒採用の基本から大卒採用との違い、2025年の最新データ、成功のポイントまでわかりやすく解説します。
この記事で分かること
- 高卒採用の基本的な仕組みと特徴
- 大卒採用との5つの決定的な違い
- 2025年の高卒採用市場の最新データ
- 中小企業が高卒採用で成功するための3つのポイント
読了時間: 約5分
目次
高卒採用とは?基本知識
高卒採用の定義
高卒採用とは、高等学校を卒業予定の生徒を対象とした新卒採用のことです。
大卒採用と大きく異なるのは、厳格なルールと学校を経由した採用プロセスが定められている点です。
高卒採用の3つの特徴
特徴1: ハローワークを通じた求人提出が必須
高卒採用では、全ての企業がハローワークに求人票を提出する必要があります。
企業が独自に求人サイトを使ったり、直接学校に求人を出すことはできません。
特徴2: 学校を経由した採用活動
企業は生徒に直接接触することが禁止されています。
全ての連絡は学校(進路指導の先生)を通じて行う必要があり、面接日程の調整や選考結果の通知も学校経由で行います。
特徴3: 厳格なスケジュール
高卒採用には全国統一のスケジュールがあります。
2025年3月卒のスケジュール:
- 6月1日: ハローワークによる求人受付開始
- 7月1日: 企業による学校訪問・求人票提出開始
- 9月5日: 応募書類提出開始(沖縄県のみ8月30日)
- 9月16日: 選考開始
このスケジュールを守らないと、学校からの信頼を失い、推薦をもらえなくなります。
高卒採用と大卒採用の5つの違い
大卒採用との違いを理解しないまま高卒採用を始めると、失敗する可能性が高くなります。
違い1: 一人一社制(応募できる企業数)
高卒採用: 一人一社制(一度に一社のみ応募可能) 大卒採用: 制限なし(何社でも同時応募可能)
高卒採用では、生徒は選考期間中に一度に一社のみ応募できます。不合格になった場合のみ、次の企業に応募できます。
ただし、2025年から一部地域(秋田県、大阪府、和歌山県、沖縄県、茨城県)では、選考開始時から複数社応募が可能になる緩和措置が始まっています。
違い2: 選考プロセスの自由度
高卒採用: 面接1回が原則、筆記試験は制限あり 大卒採用: 企業が自由に設計可能(グループディスカッション、複数回面接など)
高卒採用では、選考回数は原則1回の面接のみです。また、就職差別につながる質問は厳しく制限されています。
違い3: 採用コストと時間
高卒採用: 1人あたり10〜40万円、約161時間 大卒採用: 1人あたり約70万円、約658時間
高卒採用は大卒採用と比べて、コストも時間も大幅に少なくて済みます。
中小企業にとって、採用コストを抑えられることは大きなメリットです。
違い4: 内定辞退率
高卒採用: ほぼ0% 大卒採用: 65.7%(2018年データ)
高卒採用では、学校の先生が生徒の適性を見極めた上で推薦するため、内定辞退はほとんど起こりません。
一方、大卒採用では内定辞退が当たり前になっており、複数の内定者を確保する必要があります。
違い5: 学校との関係性
高卒採用: 学校(進路指導の先生)との信頼関係が必須 大卒採用: 大学との関係性は必須ではない
高卒採用の成否は、進路指導の先生との信頼関係で決まります。
株式会社ゆめスタのゆめアカでは、東海3県40校とのネットワークを活かし、学校との信頼関係構築を支援しています。通常3年以上かかる学校との関係構築を、既存のネットワークを活用することで大幅に短縮できます。
2025年の高卒採用市場データ
求人倍率は過去最高の4.10倍
2025年3月卒の高卒求人倍率は4.10倍と過去最高を記録しています。
これは、求職者1人に対して4.10社の求人があるということです。
地域別の求人倍率(2025年):
- 東京都: 15倍超
- 全国平均: 4.10倍
- 工業高校: 20.6倍(2023年卒データ)
大卒との比較:
- 大卒求人倍率: 1.75倍
- 高卒求人倍率: 4.10倍
高卒採用市場は、大卒採用以上の超売り手市場になっています。
求人数と求職者数の推移
2025年3月卒(7月末時点):
- 求人数: 約46.5万人(前年比4.8%増)
- 求職者数: 約12.6万人(前年比0.1%減)
- 求人倍率: 3.70倍
少子高齢化により求職者が減少する一方で、人手不足により求人数は増加しています。
この傾向は今後も続くと予想され、高卒採用の競争はさらに激化します。
中小企業の現実
求人倍率4.10倍という数字は、中小企業にとって厳しい現実を意味します。
単純計算で、4社に3社は採用ゼロという結果になります。
実際に、ハローワークに求人を出しただけでは、応募がゼロという企業が大半を占めます。
高卒採用を成功させる3つのポイント
激しい採用競争の中で、中小企業が高卒採用を成功させるには、戦略的なアプローチが必要です。
ポイント1: 学校との信頼関係を構築する
高卒採用で最も重要なのは、進路指導の先生との信頼関係です。
先生は生徒の将来を真剣に考えているため、信頼できない企業には生徒を紹介しません。
信頼関係を構築する方法:
- 定期的な学校訪問(年2〜3回)
- 職場見学の積極的な受け入れ
- インターンシップの実施
- 採用後の定期報告(生徒の成長を学校に報告)
学校との信頼関係構築には通常3年以上かかりますが、すでに東海3県40校とのネットワークを持つゆめアカを活用することで、スタート地点を大幅に短縮できます。
ポイント2: インターンシップを活用する
インターンシップは、高卒採用の最強のツールです。
インターンシップのメリット:
- 生徒との接点を作れる
- 学校との信頼関係を強化できる
- 採用後の離職率が大幅に低下(16.5% vs 40.8%)
実際に、ゆめアカでは2025年度に3社で14名の高卒採用を成功させており、中には3年間ゼロだった企業が4名採用に成功した事例もあります。その成功の鍵は、インターンシップを活用した学校との関係構築でした。
ポイント3: ハローワーク求人だけに頼らない
ハローワークに求人を出すだけでは、応募はほとんど来ません。
必要な取り組み:
- 学校訪問で直接PR
- 職場見学の実施
- インターンシップの実施
- 学校の先生への継続的なフォロー
求人倍率4.10倍の中で採用を成功させるには、「待ち」ではなく「攻め」の姿勢が必要です。
まとめ
重要ポイント
- 高卒採用は大卒採用と全く異なる:一人一社制、学校経由、厳格なスケジュールなど独自のルールがある
- 2025年の求人倍率は4.10倍:過去最高の超売り手市場で、中小企業の採用難は深刻
- 学校との信頼関係が成否を決める:進路指導の先生との関係構築が最優先
- インターンシップが最強のツール:学校との接点を作り、離職率を大幅に下げる
- ハローワーク求人だけでは採用できない:学校訪問、職場見学、インターンシップなど積極的な活動が必須
次にすべきこと
- 自社の採用スケジュールを確認し、6月のハローワーク求人提出に間に合うよう準備する
- 近隣の工業高校・商業高校をリストアップし、訪問計画を立てる
- インターンシップ受け入れ体制を整える
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この記事は、株式会社ゆめスタが運営するゆめスタアカデミー(ゆめアカ)が提供しています。 高卒採用・インターンシップ支援の実績とノウハウをもとに、 中小企業の採用成功をサポートしています。




