離職率削減・定着支援

5年連続離職率0%の企業に学ぶ|定着率を劇的に改善する組織づくり

著者: 株式会社ゆめスタ
5年連続離職率0%の企業に学ぶ|定着率を劇的に改善する組織づくり

「どんなに採用しても社員が定着しない」「離職率0%なんて夢のまた夢だ」そう諦めていませんか?

実際に、IT企業のサイボウズは離職率28%から4%へ、人材サービスのビースタイルは20%から8%へと、劇的に離職率を改善した実績があります。さらに、従業員140名のアシザワ・ファインテックでは、3年定着率90%を達成し、中小企業でも高い定着率を実現できることが証明されています。

離職率0%や極めて低い離職率を実現している企業には、共通する組織づくりの秘訣があります。大企業だけでなく、中小企業でも実践できる施策を取り入れることで、定着率を大幅に改善することが可能です。

この記事では、離職率を劇的に改善した企業の成功事例を分析し、あなたの会社でも今日から実践できる具体的な施策を紹介します。

この記事で分かること

  • 離職率を大幅に改善した企業の具体的な成功事例
  • 定着率が高い企業に共通する8つの特徴
  • 中小企業でも実践できる定着率改善の5ステップ
  • 離職率16.5%を実現するインターンシップ活用法

読了時間: 約8分


目次

  1. 離職率を劇的に改善した企業の成功事例
  2. 定着率が高い企業に共通する8つの特徴
  3. 中小企業でも実践できる定着率改善の5ステップ
  4. インターンシップで離職率16.5%を実現する方法
  5. まとめ

離職率を劇的に改善した企業の成功事例

ここでは、離職率を大幅に改善した企業の具体的な施策を紹介します。

事例①:サイボウズ株式会社(離職率28% → 4%)

業種: IT・ソフトウェア開発 従業員数: 約1,000名 改善前: 離職率28% 改善後: 離職率約4%

実施した施策

1. 多様な働き方の選択制

サイボウズでは、社員一人ひとりが自分に合った働き方を選べる制度を導入しました。

  • 在宅勤務、リモートワークの推進
  • フレックスタイム制の拡充
  • 副業の許可
  • 育児・介護と両立できる柔軟な勤務体系

2. 部活動制度による横のつながり

部署を超えた社員同士の交流を促進するため、会社公認の部活動制度を導入。趣味やスポーツを通じて、職場の人間関係が良好になりました。

3. 100人いれば100通りの人事制度

画一的な人事制度ではなく、個人の事情やキャリアプランに合わせた柔軟な対応を可能にしました。

成功のポイント:

多様性を認め、社員一人ひとりのライフスタイルに合わせた働き方を提供することで、「働き続けたい」と思える環境を作りました。


事例②:株式会社ビースタイル(離職率20% → 8%)

業種: 人材サービス 従業員数: 約200名 改善前: 離職率20% 改善後: 離職率8%

実施した施策

1. 1on1ミーティングの徹底

上司と部下が月1回、1対1で話す時間を設け、業務報告ではなく、キャリアや悩みについて対話します。

  • 30分〜1時間の定期面談
  • 部下の話を聞くことに重点
  • 本音を引き出す質問技術

2. Valuesアワード(感謝の表彰制度)

社員同士が感謝の気持ちを伝え合う仕組みを導入。日常的に「ありがとう」を伝えることで、職場の雰囲気が改善されました。

3. コミュニケーション研修の実施

管理職向けに、部下とのコミュニケーション方法を学ぶ研修を実施し、パワハラや誤解を防ぎます。

成功のポイント:

定期的な対話と感謝の文化により、社員同士の信頼関係が深まり、離職率が半減しました。


事例③:鳥貴族(低い離職率を維持)

業種: 飲食業 従業員数: 約3,000名(アルバイト含む) 特徴: 飲食業界で離職率が高い中、低い離職率を維持

実施した施策

1. 入社1ヶ月後の部門横断フォロー

採用担当者が入社約1ヶ月後に店舗を訪問し、新入社員に直接ヒアリングを行います。

  • 店長には言いにくい悩みを吸い上げる
  • 早期離職の兆候を察知
  • 必要に応じて配置転換や支援を実施

2. 現場主義の徹底

本部社員が定期的に店舗に足を運び、現場の声を聞く文化があります。

成功のポイント:

新入社員が孤立せず、複数の相談窓口があることで、早期離職を防いでいます。


事例④:レオパレス21(業界平均以下に改善)

業種: 不動産 従業員数: 約8,000名 改善内容: 離職率の高い不動産業界で、わずか3年で業界平均以下に改善

実施した施策

1. 管理職の意識改革

管理職向けに、部下育成とコミュニケーションに関する研修を実施。

2. 充実した研修制度

新入社員研修、階層別研修、スキルアップ研修など、体系的な教育プログラムを整備。

3. 有給休暇取得の促進

有給休暇の取得率を2倍に向上させ、ワークライフバランスを改善しました。

成功のポイント:

管理職の意識改革と教育体制の充実により、若手社員が成長を実感できる環境を作りました。


事例⑤:アシザワ・ファインテック(3年定着率90%)

業種: 製造業(研磨装置メーカー) 従業員数: 約140名 特徴: 中小企業ながら3年定着率90%、10年定着率70%以上

実施した施策

1. 社員の声を聞く仕組み

定期的なアンケートと面談により、社員の要望や不満を把握し、改善に反映します。

2. 教育・研修制度の充実

若手社員の成長を支援するため、OJT、社外研修、資格取得支援を行っています。

3. 働きやすい環境づくり

残業削減、有給取得促進、福利厚生の充実など、社員が長く働ける環境を整備しました。

成功のポイント:

中小企業でも、社員の声を聞き、働きやすい環境を整えることで、高い定着率を実現できます。


定着率が高い企業に共通する8つの特徴

離職率が低く、定着率が高い企業には、以下の8つの共通点があります。

特徴①:競争力のある給与水準

業界平均以上の給与を提供し、頑張りが給与に反映される仕組みがあります。

具体例:

  • 業界水準+10%以上の給与設定
  • 明確な昇給制度
  • 成果に応じたインセンティブ
  • 賞与の充実

特徴②:充実した福利厚生

社員が安心して働ける福利厚生を整備しています。

具体例:

  • 有給休暇の取得促進
  • 育児・介護休暇制度
  • 住宅手当・家族手当
  • 社員食堂・昼食補助
  • 健康診断・ストレスチェック

特徴③:柔軟な働き方の選択肢

多様な働き方を認め、社員のライフスタイルに合わせた勤務が可能です。

具体例:

  • フレックスタイム制
  • リモートワーク・在宅勤務
  • 短時間勤務制度
  • 副業の許可

特徴④:明確で公平な評価制度

評価基準が明確で、社員が納得できる評価制度があります。

具体例:

  • 目標管理制度(MBO)
  • 評価基準の透明化
  • 評価理由の丁寧な説明
  • 360度評価の導入

特徴⑤:仕事と人のマッチング

社員の適性やスキルに合った仕事を任せ、能力を最大限発揮できる環境を提供します。

具体例:

  • 適性検査の活用
  • ジョブローテーション
  • 本人の希望を考慮した配置
  • 定期的なキャリア面談

特徴⑥:良好な人間関係

職場の人間関係が良好で、相談しやすい雰囲気があります。

具体例:

  • メンター制度
  • 社内イベント・部活動
  • オープンなコミュニケーション文化
  • パワハラ・いじめの防止

特徴⑦:健康経営の実践

社員の健康を経営課題として捉え、健康管理に取り組んでいます。

具体例:

  • 定期健康診断の充実
  • メンタルヘルス対策
  • 残業時間の削減
  • ストレスチェックの実施

特徴⑧:キャリア開発支援

社員が成長を実感でき、将来のキャリアパスが見える環境があります。

具体例:

  • 体系的な研修制度
  • 資格取得支援
  • 社内公募制度
  • キャリアパスの明示

中小企業でも実践できる定着率改善の5ステップ

中小企業でも、段階的に取り組むことで定着率を改善できます。

ステップ1:現状把握と課題の特定

実施内容:

  • 過去3年間の離職率を計算
  • 退職者の退職理由を分析
  • 社員アンケートで不満点を調査

ツール:

  • 退職面談シート
  • 匿名アンケート
  • 1on1面談

期間: 1〜2ヶ月


ステップ2:優先順位の決定

全ての施策を一度に実施するのは困難です。自社の課題に最も効果的な施策を2〜3個選びます。

優先すべき施策(課題別):

  • 人間関係が原因 → メンター制度、1on1面談
  • 労働時間が原因 → 残業削減、有給取得促進
  • 給与が原因 → 昇給制度の見直し、手当の充実
  • やりがいがない → 評価制度の改善、フィードバックの強化

期間: 1ヶ月


ステップ3:施策の実施

選んだ施策を試験的に導入し、効果を測定します。

実施のコツ:

  • まずは1部署で試験導入
  • 効果があれば全社展開
  • 社員の意見を聞きながら改善

期間: 3〜6ヶ月


ステップ4:効果測定と改善

施策の効果を定期的に測定し、改善を繰り返します。

測定指標:

  • 離職率の変化
  • 社員満足度の向上
  • 有給取得率の改善
  • 残業時間の削減

期間: 6ヶ月〜1年


ステップ5:定着支援の文化づくり

一時的な施策ではなく、定着支援を企業文化として根付かせます。

文化づくりのポイント:

  • 経営者自らが定着支援を重視
  • 管理職に定着支援の責任を持たせる
  • 社員全員が「辞めさせない」意識を持つ

期間: 継続的


インターンシップで離職率16.5%を実現する方法

株式会社ゆめスタのゆめアカでは、インターンシップを活用した採用により、若手社員の3年離職率を16.5%に抑えています。これは、一般的な高卒3年離職率37.0%と比べて半分以下の数値です。

インターンシップが離職率を下げる3つの理由

理由①:ミスマッチの防止

入社前に実際の仕事を体験することで、「思っていた仕事と違った」というギャップを防げます。

理由②:企業と学生の相互理解

企業側も高校生の適性を見極められ、高校生側も職場の雰囲気や仕事内容を理解した上で入社を決められます。

理由③:入社後のスムーズな適応

インターンシップを経験しているため、入社後の環境に早く適応でき、離職リスクが低下します。

ゆめアカのインターンシップ支援

ゆめアカでは、東海3県40校とのネットワークを活かし、インターンシップの設計から実施、採用後の定着支援まで一貫してサポートしています。

実際に、3年間採用ゼロだった企業が、ゆめアカの支援により4名の高卒採用に成功し、全員が1年以上定着している事例もあります。


まとめ

重要ポイント

  • サイボウズ、ビースタイルなど、離職率を劇的に改善した企業には共通する施策がある
  • 定着率が高い企業には「給与」「福利厚生」「柔軟な働き方」「評価制度」など8つの共通点がある
  • 中小企業でも、5ステップで段階的に定着率を改善できる
  • インターンシップ活用で、離職率16.5%を実現可能

次にすべきこと

  1. 自社の離職率と課題を把握する 過去3年間の離職率を計算し、退職理由を分析しましょう。

  2. 成功事例から学ぶ 自社と似た規模・業種の成功事例を参考に、実践できる施策を見つけます。

  3. 優先順位をつけて施策を実施する 全てを一度にやるのではなく、最も効果的な施策2〜3個から始めましょう。

  4. インターンシップの導入を検討する 採用段階でのミスマッチを防ぐため、インターンシップを検討してください。

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高卒採用の離職率削減やインターンシップ導入でお悩みの企業様は、ぜひゆめアカにご相談ください。東海3県40校とのネットワークを活かし、ミスマッチのない採用と若手社員の定着を全力でサポートします。

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この記事は、株式会社ゆめスタが運営するゆめスタアカデミー(ゆめアカ)が提供しています。 高卒採用・インターンシップ支援の実績とノウハウをもとに、 中小企業の採用成功をサポートしています。

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2025年度14名の採用実績(3社合計)

インターンシップ経由の離職率16.5%(通常40%)

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